「預金はインフレに強いのか」というテーマで2つほどブログに書き(インフレ対策にリスクを取った投資は不要続・インフレ対策にリスクを取った投資は不要)、いろいろコメントももらったので、少しデータをまとめてみました。
日本は以前のインフレ対策に普通or定期預金!!でも紹介したDiamond Onlineの下図で言及しているので、今回はイギリスとアメリカのデータです。
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・預金金利は財政金融統計月報にあるものを使いました (財政金融統計月報の預金金利のソースはIMFのInternational Financial Statistics)
・イギリスは1999年以降の預金金利データが無かったので、短期貸出金利で代用しています (参考としてアメリカの預金金利と短期貸出金利を並べています)
・インフレ率はIMFのWorld Economic Outlook


イギリスは1990,2009,2010年以外の24年は預金金利がインフレ率を上回っています。
アメリカは2002年以降にインフレ率が頑張っており、預金の21勝6敗。預金がインフレに負けた時の最大の差は2010年のイギリスの2.90%差です。

実際には税金等もかかりますが、これを見る限り、預金は「大抵においてはインフレ率に勝ち」、「インフレ率に負けても大きくは負けない」と購買力を守るだけなら有力な商品と言えそうです。

昨今の景気低迷のように景気減速が予測されてインフレ率が低くなっている時こそ、中央銀行の低金利政策によって金利がインフレ率を下回ることが結構あるようです。
インフレ率が高くなってきた時には金利がインフレ率を上回りがちな傾向があります。


株式などは期待リターンこそ預金より上ですが、インフレ率との勝ち負けをやると大きく負ける時も多々あります。
不動産やゴールドなど実物資産も然りです。


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