先のREITの利益相反問題で、私は現時点ではREITに投資しないと書きました。下記4点が投資しない主な理由です。
 (1) 全てが一点もので投信のFMが適正価格で売買してくれているかが分からない
 (2) REITがスポンサー企業から不動産を取得する際に利益相反が発生する
 (3) 債券や株式と比較して市場規模が小さい
 (4) レバレッジがかかっているので、リスクが高い

4について少し補足します。
REITはインカムゲイン狙いなので「ミドルリスクミドルリターンだ」と言われることもあります。
しかし、2009年に株価が大きく下がる局面ではREITも大きく価格が下落しました。回復局面でも株式のように急回復する局面もあります。とてもミドルリスクとは言えそうにありません。。

不動産投資でレバレッジを掛けていなければ、不動産価格が2割下がれば2割の損失です。100億円の投資なら20億円の損失です。
しかし、100億円の投資家からの資金に加えて100億円を借り入れて200億円分の不動産を買っていたら、不動産価格の2割の下落の損失額は40億円です。投資家の元本は100億円ですので投資家元本から見るとは4割の損失です。このようにレバレッジがリスクを高めます。

株式・債券でノンレバレッジを主としている身としては、このようなREITへの投資は二の足を踏んでしまいます。

※レバレッジこそが投資の魅力という人もいるでしょう


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