投信統合、始まりの一歩。マザーファンドの変更で。 (QUICK MoneyLife)
2007年9月に信託法が改正され、投信の統合(併合)に関する法的根拠が明確になった。ただ、これまでは統合を巡る事務手続きの煩雑さなどから、投信統合の具体的事例はなかった。

こうした中、2月24日、JPモルガン・アセット・マネジメントが運用する「JPMジャパン・ファンド(愛称:ココロジカル)」のファンド名称が「JFザ・ジャパン(3ヵ月決算型)」に変更となる。目を引くのは名称変更だけではなく、運用内容の変更がセットになっていること。具体的には、ファンドの形態がファンド・オブ・ファンズ方式に変わり、全体の約98%を同社の主力日本株ファンド「JFザ・ジャパン」と同じマザーファンドに投資するように衣替えする。残り約2%はマネープール・ファンドに投資する。

投資家が保有する別々のファンドを一本化する統合とは違うが、マザーファンドを同一にして合同運用の規模を拡大するという点では、実質的なファンド統合とみなすことができる。マザーファンドを変える形でのファンド統合の先駆けとなる可能性がある。


JPMジャパン・ファンドが名称変更とともに、投資対象をJFザ・ジャパンと同じマザーファンドにしたそうです。
記事中でも書かれているように、ファンドの一本化とは違いますが実質的な投資ファンドを一本化することは準ファンド統合と言えそうです。

アクティブファンドの場合には、運用スタイルの違いなどからマザーファンドを1つに寄せることは難しいかもしれません。しかし、インデックスファンドの場合は同じインデックスに連動を目指す限り、マザーファンドを集約することが可能ではないかと思います。

特に新興国株式/債券などのようにマザーファンドの規模がまだ大きくなっていない場合は、集約することで得られる規模のメリットは大きいのではないかと思われます。


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