意外と(?)「グローバル化=アメリカ化」のような印象で話をされることがまだあります。企業のグローバル化と言うと「アメリカのルールの押し付け」等々。

しかし、グローバル化はアメリカ化ではありません。
そもそもアメリカのグローバル企業はアメリカ流ですらありません。
アメリカ国内でも社内には中国人、インド人、メキシコ人、フランス人、メキシコ人、韓国人、イギリス人、ドイツ人、オランダ人・・・といろいろな国籍の人が所属しています。業務提携している会社はインドの会社だったりします。
このような環境では、アメリカ流の押し付けなどは通用しません。
お互いの意見をぶつけ合います。育ってきた環境が違うので同じ事実を見ても価値観が違って結論が180度異なることがある。だからこそ、どうするかだけでなく、どうしてそう考えるのかという根源の部分にまで踏み込むことがあります。
多くの異なる文化や背景を持ち多くの国出身の人たちが仕事をすることが、グローバル化です。

英語の重要性も叫ばれますが、アメリカ流になるから英語が必要なのではありません。
アメリカ人、日本人、中国人、インド人、メキシコ人、フランス人、メキシコ人、韓国人、イギリス人、ドイツ人、オランダ人・・・が一緒に仕事をするときに会議で使うべき言語は何でしょうか?プロジェクトで作成する文書はどの言語で書くべきでしょうか?
世界公用語が無い以上、最大公約数を取った英語が最善手でしょう。仮にここからアメリカ人とイギリス人が抜けても英語でしょう。
英語が必要なのはグローバル化によって多くの国の人と仕事をするからです。

プロジェクト開始時にROIなど数字にこだわったりするのは、数字も共通言語だからです。
定性的な評価では価値観が違うので、上手く議論ができません。例え一方に決めたとしても納得しない人が多く出てきます。そこで活用できるのが数字です。数字でどちらの方が会社にとって利益になるかを表すことで納得感が増します。

Vision, Mission, Goalなどを掲げたりするのもコミュニケーションの必要性からです。背景が違う人たち同士で仕事をすると基本的な価値観からして違うので統合する必要があります。


グローバル化≠アメリカ化
グローバル化=多くの異なる文化や背景を持ち多くの国出身の人たちが仕事をすること


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