投資信託を保有していると、その保有コストとして信託報酬がかかります。

信託報酬は投資信託毎に決まっています。だいたい年率で保有資産の0.5~2%程度が多くなっています。
しかし、信託報酬は日々の運用資産の中から引かれているので、購入時の手数料などと違って投資家はあまり意識することはありません。

信託報酬は手数料あので、同じモノを買って保有するなら安いに超したことはありません。

特に投資対象が同じインデックスファンドで長期投資をする投資家は、この信託報酬の差に敏感になっています。0.1%、いや0.05%の違いについても、大騒ぎをしています。(STAMシリーズが出た後にeMAXISシリーズが出た時には大騒ぎでした)


たかが0.1%の違いで何をそんなに大騒ぎするのでしょう?


実はこの0.1%の違いは結構大きな違いです。仮に100万円の投資信託を1年間保有し続けると0.1%は1000円に相当します。1千万円の投資信託を1年間保有すると0.1%は1万円です。

日々の運用の中でコツコツ引かれているからあまり注目されないかもしれませんが、ある日にまとめて投資信託の信託報酬を請求されたらどう思うでしょうか?
投資信託を1000万円保有していて、信託報酬が1%なら10万円です。これを0.9%にすることができれば、9万円です。
10万円の支払いが9万円になったら結構嬉しくないですか?0.3%低下して7万円になったら・・・

信託報酬は(1)割合で書かれており、(2)日々の運用の中から引かれていく、という2つの特性のせいか、一部のインデックスファンドを愛すような長期投資家を除くとあまり意識されていないように思います。
しかし、「1年間で払う金額」として考えると結構な金額になります。信託報酬が全てではありませんが、信託報酬にも注目しましょう。


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