投資信託の分配金は、投資信託の自動解約と同じです。
(会計上や税法上の区分などは違いますが、今の各種制度他を考えると分配金はほぼ自動解約と同じと考えていいでしょう)

(1)分配金利回り
(2)自動解約率

 または
(1)毎月の分配金を基準価額で割って12を掛けた数字、もしくは過去1年の分配金合計額を過去1年の平均基準価額で割った数字
(2)毎月自動的に解約される金額を基準価額で割って12を掛けた数字、もしくは過去1年に自動解約された合計額を過去1年の平均基準価額で割った数字


(1)(2)のどちらの方が響きがいいでしょうか?

実はどちらも同じことです。
毎月分配型投資信託は、毎月自動的に解約することと同じです。

毎月分配型投信の「分配金利回り」とは、「運用会社がどれだけ投資資金を自動的に解約して投資家に返金しているか」という数字です。この数字が高いほど、運用会社が毎月多くの金額を投資家に返金にしていることを示します。
つまり、分配金利回り=自動解約率とも言えます。

さて、「分配金利回り」(自動解約率)が高いファンドが良いファンドでしょうか?
毎月、元本に対してより多くの金額を解約して投資家の口座に返却するファンドが、です。

分配金と言われるとボーナスのようなお得なものと思って嬉しいかもしれませんが、自動解約です。
自動的に毎月解約されるファンドを持つことは嬉しいことでしょうか?
毎月多くの金額が地頭的に解約されるファンドを選ぶことが嬉しいことでしょうか?

毎月自動解約型ファンド(毎月分配型ファンド)を選ぶ時には、これを考えた方がよいかと思います。


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