前原外務大臣が、在日外国人からの献金を受け取っていた問題で辞任しました。これに対して、「こんな些細な問題で大臣が辞めるべきではない」という意見も出ています。私もたかが20万円の法律としてグレーな献金(故意かは分かりません)で大臣が辞任する必要はないと思います。

しかし、前原外務大臣は辞任で良いと思っています。

民主党は野党時代にさんざんに当時の与党をスキャンダルで攻撃しました。中には法律上アウトのものもありましたが、グレーなものもいくつか混ざっていたように思います。それでも民主党はさんざんスキャンダル攻撃を行いました。
スキャンダルとは違いますが、漢字の読み書きやカップラーメンの値段なんてものも持ち出して総理の資格云々を語ったりもしていました。

そんなにも内閣や政治化のスキャンダルに対して厳しい民主党ですから、自身にも同様な基準が適用されるはずです。その基準で考えた時には、前原外務大臣は辞任でも仕方ないと思います。
一般的には、こんな事件で大臣が辞任すべきとは思いません。「細かいスキャンダルなど気にするな。政治家にとって重要なのはそんなことより政治家としての能力だ」と主張している政治家なら堂々と大臣を続けてもいいでしょう。しかし、民主党が他党に要求した潔癖主義的な基準に照らし合わせると率先して辞任すべきでしょう。


こういうスキャンダル合戦はくだらない。過剰な潔癖主義を主張せずに政策で勝負する政治家や政党がいる政治の方がよい。しかし、今の日本の政治だと一足飛びにそこまで行くことに期待するのは無理でしょう。そこへ到達するためのフェーズの1つということにでもなればいいのかな。


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