(先のエントリーの続きです)

先のエントリーでは、「野村は顧客に次々と新ファンドを薦めていくので、設定後まもなくすると売り推奨されてしまう。しかし、集金力のメリットがそのデメリットを上回るので運用会社は販売を依頼するのではないか」という趣旨のことを書きました。

この仮説が"真"だとしてのさらなる仮説です。
私が運用会社の人間なら、これらのファンドの運用チームには若手や会社で使えない人材を集めそうです。

理由は単純です。
販売会社の営業力頼みで売って、数ヶ月後に次のテーマが出れば資金流出で縮小という短命なビジネスモデルのファンドです。それなら運用の巧拙はそんなに重要ではありません。設定直後が見せ場で、あとは粛々と運用していくだけです。
テーマに飛びついて買ったような顧客が多ければ、うるさく文句を言う人も少なそうです。。仮に顧客が損をしていても、優秀な営業が「今度はこんないいファンドが出ました。有望ですよ。これなら損を取り戻せると思います。」と違うファンドへ誘導してくれ、運用会社へ文句はこないでしょう。
そんなファンドなら若手の練習としては良さそうです。または本当は運用業務から外したいけど何故か残ってしまっている人がいれば、そのような人をアサインます。

もし、いきなり彼らに運用させるのは難しかったり、何かの間違いで資金が流出しなかったことを考えて最初は手柄を立てさせたいエース級を投入するかもしれません。しかし、明確な縮小期に入ってしまったら、エース級は使いたくないですね。
やはり、「営業力頼みのテーマ型ファンド=新人・三流FM用」が基本ですね。



今までテーマ型ファンドにはあまり興味が無かったので、注目してきませんでした。ましてやファンドマネージャなんて考えていませんでした。しかし、少し考えてみると、ファンドマネージャもあまりヨロシクないというデメリットもありそうですが・・・どんなもんでしょう?
各運用会社にとって、こういうテーマ型ファンドの位置づけはどうなっているのでしょうか?


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