先日のエントリーで、野村は新商品(新ファンド)を次々に投入して顧客の資金を次々にその新商品間を移動させているっぽい、ということを書きました。



さて、運用会社はこれをどう思っているのでしょう?

先日の2010年4月の資金流出ランキングトップ10に出てきて販売を野村に依頼している投資信託は、JPM世界鉄道関連株投信フォルティス中国環境関連株式投信


この2つは販売から間もないのですが、一気に資産が流出しています。これは運用会社としては嬉しくないですよね。
しかし、そんな運用会社に嬉しくないことを推奨している野村に依頼するには相応のメリットがあるはずです。ファンド設定時に資金をたくさん集めてくれるというメリットがそれほどまでに大きいのでしょうか!?

先日、鉄道関連の投資信託としてドイチェのDWS鉄道関連株式ファンドを三菱UFJモルガン・スタンレー証券が募集しました。これは野村が募集したJPM世界鉄道関連株投信との良い比較対象になりそうです。そこで、JPM世界鉄道関連株投信DWS鉄道関連株式ファンドの当初募集時に集めた金額を比較します。
  JPM世界鉄道関連株投信:1139.48億円
  DWS鉄道関連株式ファンド:81.68億円

野村(JPM世界鉄道関連株投信)の圧勝。
しかも野村の場合は募集上限が1200億円で、一部支店では途中で募集を締め切ったということですから、本気になればこれ以上にかき集められたのでしょう。

数ヵ月後には野村の営業に次のファンドを薦められて、販売を依頼したファンドから資金が逃げてしまったとしても、ここまで集金力が違うと文句は言えないのでしょうかね。


(少し内容はそれますが、次のエントリーに続きます)


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