NTTデータスミスから『世界24ヵ国地球温暖化意識調査』というレポートが発表されています。

これが面白かったのでご紹介。

レポートでは、
地球温暖化対策は、日本では個人の努力より政府や企業頼み
という見出しがつけられています。

レポート内にも考察がありますが、私が感じたことを箇条書で書くと以下のようになります。


●日本の特徴
・世界的に比較すると環境問題をあまり問題だと考えていない
・地球温暖化を最重要項目と考えている(調査国全体では8項目中5位タイ)
・「政府の対温暖化政策への財政支出」の経済への影響は大きいと考えている
・日常生活の温暖化対策で「家庭内エネルギー消費を減らした」(47%)が他国と比べて突出して高い。
・日常生活の温暖化対策で「エコバッグ使用、プラスチック製品使用を減らした」(13%)が他国と比べて突出して高い。

●他
・全項目平均のトップボックスの値が先進国59%、途上国71%と途上国の方が環境問題が深刻であると感じている人が多い。
・先進国/途上国で順位に違いはあるが「水質汚染」「大気汚染」「天然資源枯渇」「水資源不足」が上位4項目
・先進国(46%)と途上国(70%)で深刻度意識のギャップが大きいのは「予期せぬ天候による食糧不足」
・北米は、日常生活の温暖化対策で「旅行を減らした」が17%と他と比べて突出して高い。(他は4%が最高)
・日常生活の温暖化対策としてアフリカで他国より突出して多いのは「地産の食品購入」「温暖化について話し合う」「環境保護グループを支援」


日本人は恵まれた環境にあるためなのか、環境問題を深刻と考えている人の割合が少ないようです。しかし、日本では地球温暖化が最も深刻と考えている人の割合が多かったように、地球温暖化対策は重要なようです。
その一方で、水資源不足に関しては「水はタダ」とまで言われている国ですので、問題意識が低いのでしょう。



なお、動植物種の絶滅危惧が39%と他国と比べてだいぶ低いことが、クロマグロや鯨の問題で世界との意識のギャップにつながっている!? なんて仮説も立てられるかもしれません。


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