・アクティブファンド
・インデックスファンド
・ETF

一般的に上記3商品の保有コスト(信託報酬、他コスト含む)は「アクティブファンド > インデックスファンド > ETF」と言われます。

インデックスファンドがアクティブファンドより信託報酬が安い理由として、「インデックスファンドは対象となる指数に連動するように銘柄を買うだけなので、市場調査等の余計なコストがかからないから」というような説明があります。また、「アクティブの方が機動的に頻繁に取引するので売買コストがかさむ」という説明もあります。

ここまでの説明はよく聞きます。


しかし、インデックスファンドよりETFの方が信託報酬が安い理由についてはあまり語られているように思えません。
「同じインデックス運用なのに何故ETFの方が安いの?」なんて疑問を持つ人はいるような気もします。でも、この説明はあまり見かけません。
##もちろん解説しているサイトやブログもあります

そこで、簡単にETFの方がインデックスファンドより保有コストが安くなる仕組みを簡単に書いてみます。(詳しく知りたい方はこちらのリンクをどうぞ)


ETFのコストが安いのは、その組成方法に秘密があります。

インデックスファンドでは、投資家から販売会社経由で運用会社が資金を集めます。そして、運用会社は集めたお金で投資対象の株等を買い付けます。
また、投資家がインデックスファンドを解約・売却して現金化する時、運用会社はファンド内で保有する株等を売って投資家に現金を支払います。
そのため、毎日の資金の流出入に合わせて運用会社が株等の売買を行うことになります。ここでコストが発生します。
##厳密には解約に備えてある程度の流動性資産を
##持っているので、毎回必ず解約金額と同額を売る
##わけではありませんが



一方、ETFは組成方法からしてインデックスファンドと異なります。
ETFでは組成の時に投資家から資金を集めません。
指定参加者(証券会社等)が指数に近い構成の株式バスケットを運用会社に提供します。そして、運用会社はそれを受け取って受益証券(ETF)を指定参加者に渡します。これでETFが設定されます。
このように、ETFの組成時点では運用会社と指定参加者(証券会社等)だけが登場し、一般投資家は関係しません。

そして、指定参加者は手にしたETFを証券市場を介して売りに出し、それを投資家が買うことでETFが世に出回ります。

この形式だと、市場でETFが売買されても運用会社は特にやることがありません。投資家がETFを売買しても、それは受益証券が投資家間でやり取りされているだけです。資金流入による株式買い付けや資金流出による株式現金化での払い戻しなどをやる必要がありません。
つまり、ETFは日々の株式売買や現金の流出入管理が無い分だけ一般のインデックスファンドより低コストで運用できます。

また、ETFの流通には販売会社がでてきませんので、投資信託の直販会社と同様に信託報酬の販売会社取り分が存在しません。


このような理由からETFはインデックスファンドに比べて低コストで運用できるようになっています。




この仕組みは良く考えましたよねー。
出資金を集めて現物を買うということが一般的な中、運用会社が現物(現物バスケット)での出資を求めて資金は後から回収するというこの仕組みは、当時は画期的な発想の逆転だったのではないでしょうか!?

いずれにしても、世界初のETFであるTIPS-35がトロント証券取引所に上場されたのが1990年。その後1993年にSPDRがアメリカン証券取引所に上場され・・・とまだ20年程度の歴史の商品ですが、日本でもETFが発展すると嬉しいですね。


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